
150人以上の死者が出た韓国の梨泰院(イテウォン)雑踏事故から29日で1年。消防庁の資料によると、トラウマで治療を受けるなどしている消防隊員が1316人に達したことが分かった。
地域別ではソウルが906人で最も多く、▽京畿(キョンギ)南部192人▽京畿北部128人▽忠清北道(チュンチョンプクト)33人▽仁川(インチョン)30人▽忠清南道(ナムド)27人――の順だった。
消防労組の自主調査でも、事故現場へ出動した消防隊員たちの多くが無力感と虚脱感を体験したことがわかっている。
「隊員たちは当時のことを口にしたくないし、思い出したくもない」。公務員労働組合総連盟消防労組の関係者は13日、ソウル市内でNEWSISのインタビューに応じ、こう話した。
この関係者は「その後、仕事ができなくなった隊員はほとんどいなかったが、みんなが苦労して辛かったということは互いに理解していた。当時のことは心に抱え続けている」と伝えた。
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