2024 年 11月 27日 (水)
ホーム経済株の専門家が伝授する極意「買いは技術、売りは芸術」

株の専門家が伝授する極意「買いは技術、売りは芸術」

SBS「チプサブイルチェ」放送画面キャプチャー©news1

韓国SBSで今月9日に放送されたバラエティ番組「チプサブイルチェ」に、“金融界のスター”と称される「キム・プロ」が出演し、他の出演者に“金持ちになるための心得”を披露した。

「キム・プロ」とは――韓国のYouTubeチャンネルに、3人のスペシャリスト(プロ)が株を中心に経済について語る番組があり、各人の姓を取って金融専門家「キム・プロ」、経済記者出身「イ・プロ」、司会者出身「チョン・プロ」と呼ばれている。中でも「キム・プロ」(キム・ドンファン氏)は、証券会社などでスピード昇進を果たし、専務クラスまで上り詰めたあと退職したという異色の証券投資専門家だ。

番組で「キム・プロ」は「視聴者の皆さんが経済的自由を享受できる方法を教えます」と口火を切った。

まず、自身の財力について次のように表現した。

「私が自分のことを“金持ち”と思うようになったのは10年くらい前のこと。家族ら大切な人たちのために何かをしようと思った時、お金がなくてケチったことはない。もちろん、何かをモノを買うときは節約にする方だ」

金持ちになる方法を問われ、「キム・プロ」は他の出演者にこう問いかけた。「名門大学に行くのと金持ちになるのと、どちらが難しいか」

出演者たちが「金持ちになるのが難しい」と答えると、「キム・プロ」は「名門大に行く方が難しい」と反論し、次のような理屈を披露した。

「勉強のできる子供は一生懸命するが、だからといっていい大学に進学できるというわけではない。そこには定員がある。私がいくら一生懸命勉強しても、101位になったら(良い大学)入れない。しかし金持ちには定員がない」

韓国を襲った1997年のアジア通貨危機、2008年の世界金融危機、2020年の新型コロナウイルスのパンデミックーー相次ぐ危機を「キム・プロ」は泳ぎ切った。「本業に忠実で、本質を守ったから」。これが、そのノウハウだという。

「1997年にはお金を貯めてイギリスに留学した。学業に集中するため、株をすべて売って現金化した。……本業に忠実になった結果、通貨危機をうまく乗り切ることができた」

2008年の世界金融危機のころについては次のように回想した。「私は2005年から米国で商売をしていた。靴のセレクトショップを経営していた。資本金を集めるのに保有していた株をすべて売却していた。その時、保有していたのが韓国国内の大型造船業の株だった。ただ、その期間に10倍に上がった。……自分の事業は赤字なのに(造船業の株は)ストップ高だった。腹が立って入院するところだった。……『家族が私を信じて米国に来て暮らしている』と思いながら商売を本当に一生懸命やった。そうして事業に忠実になった結果、ドルを保有することができ、金融危機の時も資産を守ることができた」

いま新型コロナが世界経済を襲う。「自分が持っている株もマイナス70%を記録した。番組でも、今は株を売るべきではないと話した。ある瞬間、『このままでは世界がつぶれるのではないか』と思った」

まだ不安は続く。「株を買うのは技術で、株をうまく売るのは芸術だ」――「キム・プロ」はこう表現する。「芸術家も一生かけて傑作を作りますね。だから私は株を買う時も、売る時も、最低10日は勉強して悩みます」そうだ。

©news1、KOREA WAVE

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