2026 年 3月 16日 (月)
ホーム政治北朝鮮板門店の写真を手に「彼(金正恩総書記)は対話を望んでいるか」…トランプ氏、韓国首相に異例の「逆ヒアリング」

板門店の写真を手に「彼(金正恩総書記)は対話を望んでいるか」…トランプ氏、韓国首相に異例の「逆ヒアリング」

2026年3月13日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスでトランプ米大統領と会話するキム・ミンソク(金民錫)首相=首相室提供(c)news1

韓国のキム・ミンソク(金民錫)首相は3月13日(現地時間)、米ホワイトハウスでトランプ米大統領と約20分間会談し、北朝鮮との関係改善の方策について意見を伝えた。

キム首相は同日、ワシントンの韓国文化院で開いた記者懇談会で「トランプ大統領と20分ほど通訳なしで会話した。初めての対話だったが、比較的自由で和やかな雰囲気だった」と語った。今回の会談は事前に予定されていたものではなく、急きょ実現したという。ホワイトハウスの信仰関連業務を統括するポーラ・ホワイト牧師との面談後、トランプ大統領と顔を合わせる機会を得たと説明した。

会談の席でキム首相は、イ・ジェミョン(李在明)大統領がトランプ大統領について「朝鮮半島問題を解決できる唯一の指導者だ」と常に語っていると伝えた。これに対しトランプ大統領は北朝鮮問題に関心を示し、補佐官に北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と板門店で撮影した写真を持ってくるよう指示したうえで会話を続けたという。

当時の状況についてキム首相は「トランプ大統領が重要な会議を終えた直後で、ヘグセス国防長官やケイン統合参謀本部議長も同席していた。私が『朝鮮半島問題を解決できる唯一の指導者』という話をすると、トランプ大統領は周囲に『聞いたか』と言い、もう一度話してほしいと求めた」と振り返った。

さらにトランプ大統領は北朝鮮問題についてキム首相の意見を尋ねた。首相によると、トランプ大統領は「キム総書記と良好な関係を維持している。彼が米国や私との対話を望んでいるのか気になる」と語ったという。

これに対しキム首相は、トランプ大統領がキム総書記と対話した唯一の西側指導者であり、朝鮮半島問題を解決できる「ピースメーカー」としての力量を持つ指導者だとの認識を伝えた。また、北朝鮮の現状や対話の可能性、関係を進展させる方法などについて自身の考えを示したと説明した。

その後トランプ大統領は補佐官にいくつかの指示を出したという。ただし具体的な内容についてキム首相は「首脳が公表する前に説明するのは適切ではない」と述べ、詳細は明らかにしなかった。キム首相は帰国前、追加の意見を英語のメモにまとめてトランプ大統領へ渡すことを提案し、了承を得たとも説明した。面談直後にはイ・ジェミョン大統領にも報告したという。

メモには北朝鮮との接触や対話を少しでも増やすべきだとの判断を盛り込む予定だと明かした。北朝鮮の最近の党大会などの発言をみると、基本的な姿勢は維持しているものの、米国やトランプ大統領への直接的な攻撃的表現は比較的抑えられていると分析した。

以前は「会えない理由はない」程度の表現だったが、最近は「互いに関係が必ずしも悪い理由はない」と、関係改善の可能性を示唆するやや前向きな言い回しが使われているとも説明した。

またトランプ大統領が北朝鮮との接触時期について「会うのは良いことだ。ただ、中国訪問の時期かもしれないし、そうでないかもしれない。その後になる可能性もある」と語ったことも紹介した。キム首相は、時期そのものよりも対話や接触が実際に進むことが重要だとの認識をトランプ大統領が持っているように感じたと述べた。

(c)news1

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