韓国大統領選の選挙運動が8日いっぱいで、22日間の熾烈なレースに終止符を打つ。公式選挙運動期間中の与党「共に民主党」候補イ・ジェミョン(李在明)氏と保守系野党「国民の力」候補ユン・ソンヨル(尹錫悦)氏の遊説地域を見ると、両候補の明確な選択肢がうかがえる。
いずれも首都圏を40回以上訪問しており、首都圏が大統領選の形勢を左右する最大激戦地であることが確認された。
他の地域は、両候補が互いに異なる動きをみせた。イ候補は、ソウルを中心に首都圏や慶尚圏などの要衝地訪問に重点を置き、ユン候補は保守強勢地域である大邱・慶尚北道・慶尚南道と釜山・蔚山地域とともに、京畿道などの要衝地を交互に訪問した。ユン候補が脆弱・優勢地域をすべて訪問して勢力拡大に乗り出す一方、イ候補は脆弱地域の補完に少し重きを置いたものとみえる。
回数ではイ候補が計79回、ユン候補は計99回。イ候補は平均30分程度、最大70分ほど演説し、ユン候補は平均20分、最大30分の演説に割いた。イ候補は演説時間が長い分、ユン候補は多くの所を歩いたとみられる。
地域別に見ると、ソウルと京畿道、仁川地域を合わせた首都圏で、イ候補が47回、ユン候補が42回とほぼ同じだった。
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