韓国のパク・クネ(朴槿恵)前大統領の側近、ユ・ヨンハ(柳永夏)弁護士が1日、統一地方選(6月1日)の大邱(テグ)市長選挙に出馬する意向を表明した。これにより、保守系最大野党「国民の力」での公認争いがますます激しくなっている。
保守派の票田である大邱で、現職というプレミアムを持つクォン・ヨンジン(権泳鎮)市長の不出馬を宣言。その後、公認選びは、党の大統領選候補にもなったホン・ジュンピョ(洪準杓)議員▽ユン・ソンニョル(尹錫悦)次期大統領の「カンブ(相棒)」を自任するキム・ジェウォン(金在原)元最高委員――の2強の構図になっていた。ここに、「選挙の女王」と呼ばれるパク前大統領の後光が差したユ弁護士が加わり、混沌とした状況に突き進んでいる。
選挙が2カ月後に迫った状況で、彼らが最も神経を尖らせているのは、ユ弁護士の後援会長を務めたパク前大統領の動きだ。3月24日に大邱市達城郡(タルソングン)の私邸に落ち着き、今のところ外部活動や政治的メッセージを出していない。しかし今後、ユ弁護士の選挙運動を直接・間接的に支援するなどの行動に出るようになれば、公認がユ弁護士に傾く可能性もあるという見方が出ている。
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