
韓国のオンライン掲示板に10月4日、「利己的な母親のせいでつらい」というタイトルの投稿があった。末期がんの義母を家族旅行に連れて行こうとした女性が、実母からの冷たい言葉に深く傷ついたというエピソードだ。
投稿した女性は秋夕(チュソク=韓国の名節)連休に義母との家族旅行を計画した。義母は若い頃に夫を亡くし、3人の子どもを女手一つで育てた。最近、ステージ4の胃がんと診断され、手術も不可能な状態。一度も旅行をしたことがないというので、夫や義弟夫婦と一緒に旅行することにした。
その話を実家の両親に伝えると、母親は露骨に不快な顔をして「名節に帰省もしないで旅行?」と言った。父親は「お義母さんにごちそうでもしてあげなさい」と封筒を差し出したが、母親は「何でこんなもの渡すのよ」とそれを奪い取った。
怒った父親は母親をしかりつけ、隣にいた弟も「お義兄さんの前で恥ずかしくないの?」と言って義母のため用意していたスニーカーと封筒を手渡した。
母親は激怒して部屋に閉じこもり、女性らは食事もせずに帰宅した。夜になって母親から涙声で「さみしい」と電話があったが、母親とは昨年一緒にハワイへ旅行したばかり。女性は「理解できない。苦労したお義母さんを旅行に連れて行くのがそんなに気に食わないのか」と怒りを爆発させた。
昔から母親は「自分が他より損をした」と感じると我慢できない性格。父親からその後、「そのうち自分の間違いに気づくだろう。気にせず旅行を楽しんでおいで」とメッセージが届いたという。
この投稿にネット上では「余命宣告を受けた人に嫉妬するとは」「義理の息子はどれほど失望しただろう」と母親への厳しい批判が相次いだ。一方で父親や弟、そして女性本人を称賛する声も数多く寄せられた。
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