2024 年 12月 29日 (日)
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期待インフレ9年7カ月ぶり最高…住宅価格は下落傾向

ソウル市内のある大型マートで買い物をする消費者©NEWSIS

韓国で食べ物など消費者が体感する物価が大幅に上昇し、今後1年間の消費者物価上昇率展望値である期待インフレ率が9年7カ月ぶりに最高値を記録した。一方、住宅価格の見通しは多住宅者譲渡税重課税の一時廃止にともなう供給増加期待で3カ月ぶりに下落した。

韓国銀行がこのほど発表した「2022年5月消費者動向調査結果」によると、今後1年間の消費者物価上昇率展望値を示す期待インフレ率は3.3%で前月より0.2ポイント高くなった。これは2012年10月(3.3%)以来の最高値だ。

期待インフレ率は昨年2月に2.0%で2%台に突入した後、15カ月連続2%台を記録した。この1年間の消費者物価に対する体感上昇率を意味する「物価認識」も3.4%で、前月(3.2%)より0.2ポイント上昇し、2013年1月(3.4%)以後、最も高かった。

韓銀経済統計局統計調査チーム課のイ・ジョンヒョン課長は「体感物価の上昇を踏まえて答えた消費者が多く、期待インフレが上昇したものと見られる」と分析する。

イ課長は「現在、体感物価が上昇しており、海外情勢の不確実性拡大で景気展望も不確実な状況のため、今後も現在のような傾向になるだろうと見られる」と見通しつつ、「今後、追加的な基準金利変動などに対する消費者の反応によって期待インフレがさらに上下するか、見守る必要がある」と話した。

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