![](https://koreawave.jp/wp-content/uploads/2025/02/朝鮮王の肖像画を祭った場所、ソウル・景福宮「璿源殿」…失われていた「扁額」が日本から帰還-1024x680.jpg)
朝鮮時代の歴代王の肖像画(御真)を安置していた景福宮璿源殿(ソヌォンジョン)の扁額が日本から返還され、韓国に戻った。
璿源殿は、朝鮮時代の宮殿内で歴代王の御真を安置し、儀礼を営んだ神聖な場所とされる。朝鮮王室の璿源殿は景福宮、昌徳宮、慶運宮(現在の徳寿宮)に設けられていた。王が居所を移す際には、歴代王の御真も移す必要があったため、複数の宮殿に璿源殿が存在していた。
扁額とは、紙や絹、木板などに書や絵を描き、室内や門の上に掲げる額を指す。今回返還された璿源殿の扁額は、縦140cm、横312cmの木製。
韓国国家遺産庁は国外所在文化遺産財団と協力し、日本にあった「景福宮璿源殿の扁額」の情報を入手。文献調査、専門家による評価、現地での実物確認を経て、昨年2月に多国籍のゲーム開発・流通企業「ライアットゲームズ」の支援を受けて国内返還に取り付けたという。
韓国側は所蔵者に「朝鮮王室の文化遺産である璿源殿の扁額は、必ず韓国に戻すべきだ」と伝え、説得・交渉を続けてきた。
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