2025 年 7月 22日 (火)
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最大の脅威は「中国製造AI」…韓国商工会議所会頭「日韓協力で対抗を」

2025年7月18日、対談するチェ・テウォン(崔泰源)韓国商工会議所会頭(右)とカカオ代表理事のチョン・シンア氏=大韓商工会議所提供(c)news1

韓国商工会議所のチェ・テウォン(崔泰源)会頭は18日、慶州で開かれた大韓商工会議所の夏季フォーラムで「韓国の製造業が生き残るためには、中国よりも優れた製造AI(人工知能)を育てなければならない。日本と協力して対応すべきだ」と強調した。

この日開催された「みんなのAI、私たちのAI」をテーマにしたAIトークショーで、チェ会頭は「健康なAIを作るには栄養のある“ごはん(データ)”が必要だ。韓国には製造業のAIに適したデータが豊富にあるが、中国の方が圧倒的にデータ量が多く、学習速度も速い。これが韓国製造業にとって大きな脅威になり得る」と述べた。

さらに「日本も多くの製造AIデータを保有している。韓日が相互にデータを交換し学習を進めれば、より優れたAIを生み出せるだろう」と提案した。

チェ会頭自身もAIを活用しているとし、「AIにスピーチ原稿を作らせると、自分では思い付かない表現が出てくるので、よく使っている」と語った。

カカオの代表理事チョン・シンア氏も「私も日々の業務でリサーチや複雑な情報整理などにAIを活用している。AIが“同僚”のように感じることもある」と述べた。その一方で「AIを活用するほど、使用しているモデルが正しい知識を学んでいるのか、社内データが外部に流出しないか不安もある」との懸念を明かした。

トークショーでは、各地域の中小製造業がAIを活用している事例も紹介された。ある地方工場ではAIによる“工場長”を導入し、博士級人材2人分の働きをこなしているという。ロボットの最適配置やプロセスの効率化もAIを用いることで大幅なコスト削減を実現しているとの報告があった。

韓国科学技術院(KAIST)のチャン・ヨンジェ教授は「製造AIは単なる自動化ではなく、“工場の頭脳”となって生産性を最大化する役割を果たす」とし、AIを用いれば博士級人材を1カ月投入していた業務も30分で完了できると説明した。

(c)news1

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