
韓国で結婚準備における「スドメ(スタジオ・ドレス・メイクアップ)」の不透明な料金体系に新婚夫婦たちが頭を抱えている。
新郎キム・ギルドンさん(30)=仮名=は結婚式場で「スドメ」をパッケージで契約した。契約金額は82万ウォン。しかし、追加費用が重なり、280万ウォンに膨れ上がった。
スタジオ撮影後のアルバム選定に60万ウォン(約6万円)、ドレスの変更や追加費用に75万ウォン(約7万5000円)、式当日の写真撮影に60万ウォン(約6万円)かかり、まつげエクステなどの料金も契約額より3万ウォン(約3万円)高かった。おまけに付き添いスタッフの費用は現金精算で契約書に記載されていなかった。
また、ドレス費用の75万ウォンは見積書に明記されておらず、最大・最小価格だけが小さく記されているだけ。キムさんは「業者との関係は一度きり。人生に一度の大切な出来事なのに、お金の対象にしか見られていないようで悲しかった」と話した。
別の新婦イ・ヨンヒさん(25)=同=はスタジオ撮影を最小限に抑えるつもりだったが、基本プランでは8ページのアルバムのみ。写真を1ページ追加するごとに4万ウォン(約4000円)かかり、「フレームを買えば写真代は無料」と聞いて25万ウォン(約2万5000円)で額縁を買うことになった。こうした追加費用の多くは契約書や見積書に一切明記されていない。
テレビ通販のような「今日契約すればサービス付き」といった宣伝も頻繁にある。3月に結婚したパク・チョルスさん(29)=同=は「当日契約しないと損をするかのように迫られ、考える時間がなかった。契約金を払ってしまうとキャンセルしても返ってこない」と苦情を述べた。
価格比較も難しい。パクさんはウェディングホールの費用を比較しようと10カ所以上に連絡したが、実際に見積書を出してくれたのは3カ所だけ。電話では「来店してくれれば教える」と言われ、料金を尋ねても「繁忙期や物価変動により、今は確定価格を出せない」との返答が多かったという。
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