
長年にわたり暴力を振るっていた妻が、がんと診断された。夫が懸命に看病し、妻が完治した。だがその後、妻は不倫に走り、最終的に離婚に至った――こんな事例が韓国で話題になっている。
このエピソードは、7月18日に放送されたYTNラジオ「賢いラジオ生活」で紹介されたもので、15年間結婚生活を送ってきた1児の父である男性が当事者だ。
番組によれば、夫は結婚生活を通じて妻の暴力的な性格に苦しんできた。妻は怒りの感情を制御できず、夫の頬を叩いたり、携帯電話を投げつけて頭から血を流させたりするなど、常習的な暴力を振るっていたという。
やがて妻はがんと診断され、夫と同居していた義姉が看病を担った。夫は自身の体重が5kg以上減るほどに献身的に世話をし、結果的に妻は完治した。
しかし、その後、妻の不倫が発覚する。夫は妻の携帯電話から別の男性との不適切な写真を見つけ、さらに自宅からは夫婦の「離婚祈願」のお札まで見つかったという。
この事実を受け、夫は離婚訴訟を提起し、裁判所は妻の暴力と不倫を理由に夫の主張を認めた。夫は慰謝料を受け取ったほか、財産分与においても夫の貢献度が大きいと認定された。
番組に出演したチョ・インソプ弁護士は「離婚における『不義理』は慰謝料の額や財産分与の判断に影響する。この夫婦の場合、結婚期間が長かったにもかかわらず、夫の貢献が圧倒的に大きいと評価された」と説明した。
また、問題となった「離婚祈願のお札」については、「お札そのものが刑事処罰の対象にはならないが、それを使って脅迫や威嚇をした場合は刑事責任が問われる可能性がある」と付け加えた。
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