2025 年 11月 26日 (水)
ホーム社会昼は「社食」へ直行する会社員たち…物価高が追い風に、韓国給食業界が好調

昼は「社食」へ直行する会社員たち…物価高が追い風に、韓国給食業界が好調

(c)NEWSIS/MONEYTODAY

物価高にあえぐ韓国国内で、給食業界が予想外の好調を見せている。社員食堂や団体給食の需要が急増し、主要企業の2025年7~9月期決算では営業利益が軒並み二桁増となった。政府による消費クーポンの配布も、外食関連需要の活性化につながったとみられている。

サムソンウェルストーリーは、第3四半期に売り上げ8660億ウォン(約970億円)、営業利益530億ウォンを計上。前年同期比で売り上げは6.5%、営業利益は12.8%増加した。

同社は1日あたり70万人以上に食事を提供しており、新規契約の獲得やフードチェーンへの食材供給拡大、さらには海外進出支援なども成長に貢献した。

現代百貨店グループ傘下の現代グリーンフードは、同期間の売り上げが6171億ウォン、営業利益は16.1%増の445億ウォンとなった。全国約650カ所の社員食堂運営を通じて安定した収益を確保しており、家庭向けブランド「グリーティング(Greeting)」の展開や高齢者向け食品(政府認定)も好調だ。

政府が指定する高齢者向け食品85品のうち、同社が16品を占める。

CJグループのCJフレッシュウェイは、売り上げ9012億ウォン(前年同期比8%増)、営業利益336億ウォン(同19%増)を記録。オンラインとオフラインを連携した「O2O戦略」や調理不要のキッチンレスサービスを展開し、外食・給食両部門の成長に成功した。

特に、軍向け給食や空港内フードコート(コンセッション)の新規契約が収益増に寄与したほか、外食フランチャイズ企業との取引強化も成長を支えた。

今年5月にハンファグループ傘下に入ったアワーホームは、6~9月期に売り上げ7571億ウォン、純利益218億ウォンを達成。グループ内企業からの給食契約を新たに受注し、業績拡大につなげた。現在は事業全体の安定化を経て、新市場への進出にも注力している。

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