2024 年 11月 27日 (水)
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映画「私のろうそく」…尹錫悦氏のビハインドカット、どう公開?

韓国で繰り広げられた「ろうそくデモ」

映画「私のろうそく」(監督キム・ウィソン氏、チュ・ジヌ氏)は、パク・クネ(朴槿恵)前大統領の友人による国政介入事件と「ろうそくデモ」、パク前大統領弾劾の過程を扱ったドキュメンタリーだ。

この作品には新事実を知らせる告発や、国政介入事件とろうそくデモを他の視点で解釈する新しい洞察のようなものはない。旅客船セウォル号沈没事故を中心とするパク政権の失政を振り返り、国政介入事件の捜査、見る見るうちに広がったろうそくデモ、それによるパク前大統領の弾劾政局をもう一度考えてみるだけだ。

平凡なドキュメンタリーだが、興味を引かれてしまうのは、やはり「インタビュー」のためだ。この作品には国政介入事件・ろうそくデモ・弾劾と絡み合った各界各層の人物が大挙して出演する。

国政介入事件の報道を主導したJTBCのソン・ソクヒ報道部担当社長(当時)らマスコミ関係者、キム・ソンテ元院内代表ら当時の政権与党所属の国会議員、チュ・ミエ(秋美愛)、シム・サンジョン(沈相奵)、パク・チウォン(朴智元)の各議員ら当時の野党の代表、国政介入事件の捜査を陣頭指揮したパク・ヨンス(朴英洙)特別検察官と、ユン・ソンヨル(尹錫悦)捜査チーム長、事件の主要人物の一人だったコ・ヨンテ氏も出ている。そして、ろうそくデモを主導した市民たちまで。これらの声が「私のろうそく」に盛り込まれた。

俳優キム・ウィソン氏と記者チュ・ジヌ氏は、パク前大統領が弾劾されてから1年余りが過ぎた2018年、ともにMBC時事報道番組「ストレート」を進行するなかで、ろうそくデモにまつわる秘話が多いという話を交わしたことからドキュメンタリーを作ることになった。

2019年から本格的にインタビューに取り組み、足かけ3年かけ「私のろうそく」というタイトルで今月10日から公開されることになった。

2人は1月24日、オンラインでのインタビューに応じた。彼らは「私のろうそく」を「ろうそく革命に参加した市民が主人公である映画」だとした。3月9日の大統領選の投開票日まで約1カ月という時点で、ムン・ジェイン(文在寅)政権を誕生させたろうそくデモに関する映画を公開する意図については「新型コロナウイルスの感染拡大で封切りが延期された。それが今、公開することになっただけで、政治的意図はない」とした。

その一方で、2人はと特別検察捜査チーム長として登場するユン氏について「その時(インタビュー当時)と今では、完全に異なる話をしている」と語った。また「ユン氏のインタビュー発言をすべて公開すれば、ブーメランとして返ってくるだろう」と述べ、「ビハインドカットをどう公開するべきか考えてみる」とした。

(インタビューに続く)

©NEWSIS

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