韓国のYTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」は17日、「妻と宗教を巡って対立があり、離婚しようと考えている」という男性の事情を紹介した。
男性は数年前、ある女性と出会った。毎日午前4時に起き、さらに職場に通いながら週に3~4回ボランティア活動をすると聞いて魅力的な人だと感じ、結婚したという。勤勉誠実であり、利己的でない人だと考えていたのだ。
しかし、結婚後、妻が早起きするのは毎日早朝礼拝に行くためであり、ボランティア活動も宗教活動の一環だということを知った。
結婚前、妻の実家へ挨拶に行くと、義父母は男性の宗教について尋ね、顔合わせの席でも宗教に入るよう勧誘してきた。
結婚後、妻は男性に対し、宗教の会合や礼拝に一緒に行こうと強要し始めた。毎日早朝に起こされ、礼拝に行くよう勧めた。男性が拒んでも、妻が強要を続けたので、「これ以上、早朝礼拝を強いするなら、職場を辞める」と伝えた。すると、妻は荷物をまとめて実家に帰ってしまった。この時、男性は離婚を決意したという。
宗教の強要は、離婚理由になるのだろうか。番組に出演していた弁護士は「宗教活動を強要しただけでは離婚が認められる可能性は低い」と説明する。強要の程度が相手に苦痛を与えるレベルでなく、週末や夜明け礼拝に一緒に行こう、という程度ならば、互いに中間妥協点を探したり、カウンセリングを一緒に受けたりしながら、問題を解決できるのではないかとみた。
宗教問題が離婚理由として受け入れられるケースでは、エセ宗教に心酔して教祖と関係を結んだり、家族のすべての財産を宗教に帰属させたりした場合があるという。
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