2025 年 9月 19日 (金)
ホーム政治旧統一教会総裁、韓国議員への「ショッピングバッグ」認める…ただ「中身はネクタイ」主張

旧統一教会総裁、韓国議員への「ショッピングバッグ」認める…ただ「中身はネクタイ」主張

9月17日午後、ソウル市鍾路区の特検チームの事務所を出るハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁(c)news1

韓国の旧統一教会(世界平和統一家庭連合)のトップ、ハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁が、「国民の力」のクォン・ソンドン(権性東)議員にショッピングバッグを渡した事実を一部認めた。ただ中身は金品ではなく、自身のイニシャル「HJ」が刻まれたイタリア製ネクタイだったと主張していることが明らかになった。

特別検察チームは9月18日、ハン・ハクチャ氏に対し政治資金法や不正請託禁止法違反などの容疑で逮捕状を請求した。ハン・ハクチャ氏は17日に実施された6時間40分に及ぶ初の聴取で大半の容疑を否認したが、2022年2~3月にクォン・ソンドン氏と2度面会した事実は認め、「当時ショッピングバッグを渡したように朧げに記憶している」と供述した。

ハン・ハクチャ氏はそのバッグにはネクタイが入っていたと主張。クォン・ソンドン氏も拘束前の聴取で「バッグを受け取ったが、中身は統一教会製のネクタイだった」と証言しており、両者の主張は一致している。教団側は、ハン・ハクチャ氏が会議終了後に男性にはネクタイ、女性にはスカーフを贈る慣例があったと説明し、「目上の者が手ぶらで帰すわけにはいかず渡した小さな誠意、いわばお年玉に過ぎない」と強調した。

しかし一方で、かつて「統一教のナンバー2」とされた元世界本部長のユン・ヨンホ氏(起訴・拘束)は、問題のショッピングバッグには「ハン・ハクチャ氏の秘密金庫にあった金品が入っていた」と証言している。特検側はハン・ハクチャ氏がユン元本部長と共謀し、クォン・ソンドン氏に1億ウォンを提供したとみており、封筒の包装紙には「王」の字が刻まれていたことも確認したという。

調べの過程でハン・ハクチャ氏は自らを「独生女(神の唯一の血統の娘)」と紹介して教義を説く一方、シャネル製バッグに関する疑惑は否認した。

(c)news1

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