2025 年 9月 23日 (火)
ホーム政治旧統一教会と韓国政界に「政教癒着」疑惑…韓鶴子総裁拘束、ソウル中央地裁「証拠隠滅の懸念」

旧統一教会と韓国政界に「政教癒着」疑惑…韓鶴子総裁拘束、ソウル中央地裁「証拠隠滅の懸念」

ハン・ハクチャ総裁(c)news1

韓国野党「国民の力」のクォン・ソンドン(権性東)議員に対し、違法な政治資金1億ウォンを渡した政治資金法違反などの容疑で、ソウル中央地裁は9月23日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁に対する拘束令状を発付した。地裁は「証拠隠滅の懸念がある」と判断した。

22日午後1時30分から約5時間にわたり実施された拘束前の被疑者尋問(拘束令状実質審査)を終え、ソウル拘置所で待機していたハン・ハクチャ総裁は、そのまま収監された。

ただ、チョン・ウォンジュ前総裁秘書室長に対する拘束令状は棄却された。地裁は「共犯であるという証明が不十分であり、責任の程度などについて争いの余地がある」と述べた。

ハン・ハクチャ総裁は22日午後0時50分ごろ、黒いスーツ姿で車椅子に乗って地裁に現れた。尋問を終えた後、記者団から「クォン・ソンドン議員に1億ウォンを渡したことを本当に知らなかったのか」「キム・ゴニ氏にネックレスや高級バッグを渡したという報告は受けていないのか」「クォン・ソンドン議員にお年玉を渡したと言っていたが、いくら渡したのか」などと問われたが、答えなかった。

ハン・ハクチャ総裁はユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の支援を目的として、2022年1月にクォン・ソンドン議員に違法な政治資金1億ウォンを渡した疑いが持たれている。シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ(全成培)氏を通じてユン・ソンニョル氏の妻キム・ゴニ(金建希)氏にシャネルのバッグやダイヤモンドのネックレスなど高価な贈り物を提供した疑いもある。

また、キム・ゴニ氏に渡すためのネックレスなど高額な贈り物を教団資金で購入し、自身の海外賭博疑惑の捜査に備えてユン・ヨンホ前教団世界本部長らに証拠隠滅を指示した疑いもある。

旧統一教会の「ナンバー2」とも呼ばれ、教団の懸案について働きかけを担ったユン・ヨンホ前本部長は、特別検察チームの調べに対し「ハン・ハクチャ総裁の承認があった」という趣旨の供述をしたとされている。ハン・ハクチャ総裁は9月19日に特別検察チームに出頭し、ほとんどの容疑を否認した。

ただ、2022年にクォン・ソンドン議員と2度会った際に深々とお辞儀を受けてお年玉を渡したり、自身のイニシャルが入ったネクタイの入ったショッピングバッグを渡した記憶がぼんやりとある、など一部の事実については認めたとされる。

この日、キム・ゴニ特別検察チーム側からは、チーム長級の検事を含む8人が尋問に参加した。特別検察チームはA4用紙420ページ分の意見書と、220ページにおよぶパワーポイントプレゼンテーションを準備した。

(c)MONEYTODAY

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