新型コロナウイルス禍での旅行需要の低下が一段落し、韓国では日本への旅行を巡って激しい予約競争が繰り広げられている。旅行者が急増している割に飛行機の座席が不足しており、航空券の価格が高騰している。格安航空会社(LCC)とeコマース(ネットショッピング)が日本への航空券を先着順で特売するプロモーションでは購入希望者が殺到した。
ジンエアーは10日まで、来月26日から10月28日に運航する仁川や釜山発の国際線格安航空券を、ホームページやモバイルウェブ・アプリで販売している。初日の7日午前、ホームページへのアクセスが殺到し、つながりにくくなった。
ジンマーケットで売り出した仁川発日本行き航空券の片道最低運賃は▽福岡が6万8100ウォン(1ウォン=約0.1円)▽大阪が7万8100ウォン▽沖縄が8万8200ウォン▽成田が9万3200ウォン――などで定価(福岡の場合17万7000ウォン)の半額にも満たない。
あまりに安いため購入希望者が殺到し、待機番号が一時、6万番台に達する事態も起きた。
SNSには購入者同士が励ましあう書き込みが相次ぎ、「夜10時から無料キャンセルを待て」「コンピューターではなくアプリを利用せよ」などと記された。
旅行各社も特価で日本へのツアーを積極販売している。ハナツアーは桜の季節(3月中旬~5月初め)に出発する「日本桜旅行」を企画し、最低60万ウォンから290万ウォン台まで多様な価格で発売している。モドゥツアーは来月18日出発するアシアナ航空仙台単独チャーター機を利用した商品を販売する。
モドゥツアー関係者は「日本旅行は増加傾向なのに依然として需要に追いつけずにいる」と嘆いている。
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