27日投開票の自民党総裁選を経て、日本の新しいリーダーが誕生する。有力候補とされる石破茂元幹事長(67)▽高市早苗経済安全保障担当相(63)▽小泉進次郎元環境相(43)のいずれも、1回目の投票で過半数に届かず、うち2人が決選投票に進む可能性が日本のメディアで指摘されている。
このうち、誰が当選しても日本政治の「珍記録」となる。石破氏なら「5度目の正直」、高市氏なら「初の女性」、小泉氏なら「最年少」という「タイトル」をそれぞれ得ることになる。一方、日韓関係でみれば、3人とも韓国に直接言及した公約がないため、岸田文雄政権による日韓関係改善の基調が引き継がれると予想される。
◇「それなりに合理的」石破氏
かつて、安倍晋三元首相の「対抗馬」と呼ばれた石破元幹事長は12選のベテラン政治家で、党員・党友、一般有権者の全面的な支持を受けている。しかし、議員の間では人気がなく、これまで4回の総裁選ですべて敗北した。石破氏は、歴史問題など韓国との葛藤の解決にそれなりに合理的な人物と評価されている。太平洋戦争を日本の「侵略戦争」と指摘し、謝罪する姿勢を持つべきだと主張したことがある。ただ、石破氏の軍備拡大主張は韓国との摩擦を引き起こす可能性がある。
◇「安全保障上の絆を強化」高市氏
高市氏は安倍元首相の政治的後継者だ。彼女は極右的な立場で、徴用工や慰安婦問題など歴史に関する韓国との交渉に否定的であり、首相になった後も靖国神社への参拝を続けるという見解を保っており、日韓関係がギクシャクする可能性がある。しかし、9日付の産経新聞によると、高市氏は韓国について「非常に良い関係を築いている」との見解を示したうえ「世界最悪といわれる安全保障環境を考えると、日米韓が安全保障上の絆を強めていくべきだ」と発言している。
◇「金総書記と会談」小泉氏
日本における「最年少首相」に挑戦する小泉氏は、小泉純一郎元首相の次男だ。閣僚として初めて育児休業を取り、児童・子育て支援政策で若い層を攻略する。しかし、政治経験の不足が弱点で、選択的夫婦別姓制度を持ち出して、党内の保守層票を失っている。外交問題は首脳レベルの対話で解決すべきだとし、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記との首脳会談を望んでいる。
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