2025 年 5月 6日 (火)
ホームライフスタイルビューティー日本と北米が「孝行」市場…韓国化粧品大手3社、海外好調で業績に追い風

日本と北米が「孝行」市場…韓国化粧品大手3社、海外好調で業績に追い風

ソウル市内の大型マートにある化粧品売り場(c)news1

韓国の化粧品製造大手3社、アモーレパシフィック、LG生活健康、愛敬産業が、2025年1~3月期(第1四半期)の決算で北米と日本を中心とした海外事業の好調だ。近年進めてきた「中国依存脱却」と「グローバルリバランス」戦略の成果が本格化している。

アモーレパシフィックホールディングスは第1四半期、連結売り上げ1兆1648億ウォン、営業利益1289億ウォンを記録。前年同期比で売り上げは15.7%、営業利益は55.2%増加した。

主力のアモーレパシフィックは、北米・欧州・中東市場での売り上げが急増し、海外全体では売り上げが40.5%増の4730億ウォン、営業利益は120.5%増という高い成長率を記録した。中華圏でも収益性の改善により黒字転換を達成した。

LG生活健康は売り上げ1兆6979億ウォン、営業利益1424億ウォンと、前年同期比でそれぞれ1.8%、5.7%の減少となったが、化粧品・生活用品部門の海外売り上げが光った。
特に日本ではカラーコスメブランド「CNP」や「ヒンス」「VDL」などが好調で、前年比23.2%の成長を遂げた。北米市場でも回復の兆しを見せている。生活用品(HDB)部門も海外での高価格帯ブランドの販売が伸び、売り上げ・利益ともに前年を上回った。

愛敬産業は売り上げ1511億ウォン(前年同期比10.7%減)、営業利益60億ウォン(同63.3%減)と苦戦したが、日本では新製品投入によってブランド強化が進み、米国でも「AGE20’s」や日焼け止め商品が好評を得ている。

3社はいずれも中国市場への依存を減らし、北米・日本・中東など成長ポテンシャルの高い地域に注力する構えだ。

アモーレパシフィックは「集中成長地域におけるパートナーシップ強化と新たなビジネスモデルを通じて、持続的なグローバル成長エンジンを確保していく」と強調している。

LG生活健康は「アマゾンを中心とした北米でのBPCブランドのマーケティング投資を強化し、日本では色物やドクターズコスメに焦点を当てた展開を強化する」という。

愛敬産業も「プレミアム製品による収益性向上」「グローバル化」「成長チャネルへの対応強化」の3大戦略を掲げ、中長期的な成長基盤の構築を目指す方針だ。

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