韓国の釜山(プサン)地検西部支庁はこのほど、新生児虐待事件の隠ぺいを主導したとして釜山市沙下区(サハグ)の産婦人科看護師(45)と行政部長(56)を証拠偽造、医療法違反などの罪で拘束起訴し、病院長や看護助務士ら10人を在宅起訴した。
起訴状によると、看護師は2021年2月17日、准看護師が生後19日の赤ちゃんの耳を引っ張ってできた裂傷を「入浴時間に綿棒で新生児の皮膚角質を剥がそうとした時の傷」と偽り、隠ぺいを図ったとされる。また、行政部長は病院関係者に偽証を指示したとされる。
事件当日、准看護師はむずかる赤ちゃんを防犯カメラの死角に運び、「泣かないで」と言って強く耳を引っ張って全治3週間の裂傷を負わせた。また、血の付いた赤ちゃんのチョゴリを捨てるなどの工作をしていた。
親の告訴を受け、地検支部は准看護師を児童虐待の罪で起訴した。その後、病院側の組織的隠ぺいを確認した。
この産婦人科では2022年12月にも生後13日の新生児を落としたのに親に知らせず、子どもの頭が腫れ上がってからようやく伝える事件が起きており、看護師ら3人が1審で禁固刑を宣告されている。
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