韓国でソーシャルディスタンスの解除でリアルでの接触が増え、殺人・強盗・性暴力・放火のような凶悪犯罪が再び増加している。特に非対面時期に急激に増加した麻薬、性犯罪などオンライン犯罪が現実で再現される場合も増えており、新型コロナ終息に伴う対策が求められる。
警察庁によると、今年第1四半期(1~3月)に発生した凶悪犯罪件数は6007件で、昨年の第1四半期より417件(7.5%)増加した。
2017年から年間2万6000件以上発生していた凶悪犯罪は、新型コロナが流行した2020年から2万4000件余り、2021年には2万2000件余りへと徐々に減少する傾向を見せた。
しかし、この半年間に江南(カンナム)連れ去り殺人、衿川(クムチョン)報復殺人、釜山(プサン)同年代殺人のような犯罪が全国各地で相次いで発生し、凶悪事件に対する警戒心も再び高まった。
専門家らは最近、凶悪犯罪増加の原因の一つとしてソーシャルディスタンスの緩和に伴う環境変化を指摘した。
ウソク大警察学科のペ・サンフン教授は「犯罪は社会的接触の結果だ。昨年まではソーシャルディスタンス政策で制限されていた物理的空間が開かれ、過去にはなかった多様な形での接触するようになった。その結果、トラブルも以前に比べて相対的に増加した。オンラインで発生した手法が、オフライン空間での犯罪に拡大することもあり得る」と分析している。
最近発生する凶悪犯罪の特徴は、非対面期間に急浮上したオンラインを媒介としているという点だ。警察関係者は「新型コロナ以後、オンラインによる非対面犯罪は増加傾向にある。メッセンジャーで出会った関係が性犯罪につながるということも深刻だ」と指摘している。
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