2024 年 11月 24日 (日)
ホーム経済流通新型コロナで急増した韓国の物流倉庫…カギは「スマート物流」導入

新型コロナで急増した韓国の物流倉庫…カギは「スマート物流」導入

東ソウル郵便物流センターで宅配分類作業を進める物流関係者(c)MONEYTODAY

新型コロナウイルス禍で急成長した韓国の物流産業が感染拡大収束後も成長の勢いを続けている。コロナ禍で消費形態のオンライン化が加速したからだ。企業は大幅な宅配物量の増加を受け、AI(人工知能)などを活用したスマート物流システムを積極的に導入している。

国家物流統合情報センターの統計によると、コロナ禍以前の2018年の全国物流倉庫業登録件数は253件だった。しかし、コロナ感染が発生した2019年(383件)から2020年486件、2021年512件、2022年586件と着実に増加した。2023年は9月現在までに255件が登録された。

急増した宅配物量を間違いなく送り届けるため、企業側はAI・ビッグデータなど最新技術を導入している。

サムスンSDSは、独自のスマート物流ソリューション「チェロスクエア(Cello Square)」を導入した。これは宅配などの物品を倉庫に保管したり運んだりする時、AIが最適な動線と積載方式を教えてくれるものだ。

LGCNSはディープラーニングビジョンと強化学習アルゴリズムを活用したAIピッキングロボットを活用。最適な経路を探して多様な形態の物品を素早く処理できるサービスを提供している。さらにAIを活用した供給管理システムで物流倉庫の適正在庫維持を支援し、廃棄率を最小化できるようにした。

業界関係者は「以前にもスマート物流に対する顧客ニーズはあったが、コロナウイルス禍を経て爆発的に増えた。生成型AIなどスマート物流に活用できる技術も増え、企業間の技術開発競争は一層激しくなるだろう」と話した。

(c)MONEYTODAY

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