2024 年 11月 24日 (日)
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文在寅氏「北京行き困難」観測、オンラインで首脳会談か

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領©NEWSIS

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の2022年北京冬季五輪への出席が難しくなったのではないかという観測が出ている。

朝鮮戦争の終戦宣言にかかわる南北関係改善のモメンタムを作ろうとしたが、北朝鮮側が応じないため、ムン大統領の北京訪問の名分がないということだ。このため、2月4日の開会式直前、中国の習近平国家主席とオンラインで首脳会談を開く可能性が取りざたされている。

韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)外相は29日に開かれた記者懇談会で「北京五輪を南北関係改善のきっかけにすることを希望していたが、今はそのような期待が事実上難しくなっているのではないかと思う」と述べた。

ムン大統領は、北京冬季五輪を契機に南北関係改善の突破口を見いだしたいと考えていたが、チョン外相の発言は、この構想が振り出しに戻ったことを示唆するものだ。米国の外交ボイコット、北朝鮮の五輪不参加、新型コロナウイルス感染の拡大などで、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記ら南北・米中の首脳が一堂に会するのが難しい、という現状を念頭に置いた発言とみられる。

一方、韓国大統領府は公式的な反応を自制している。北京五輪を平和オリンピックとして成功させるために努力を尽くすという従来の原論的な立場を再確認する程度にとどめている。

大統領府が慎重姿勢を維持しているのは、最後まで北朝鮮の立場の変化を見守るという意味と解釈される。朝鮮労働党は27日から党中央委員会総会を開いている。まだ対外政策がはっきりしないだけに、朝鮮半島情勢と関連した立場変化の可能性を排除できないという観測だ。可能性は高くないが、北朝鮮の立場に劇的な変化が表れれば、ムン大統領が北京を訪れる可能性はまったくないわけでもない。

韓国はムン大統領が五輪開会式に出席しない場合、キム・ブギョム(金富謙)首相やファン・ヒ(黄熙)文化体育観光相ら代表団を派遣し、五輪と絡めて準備を進めてきた中韓首脳会談もオンラインで開催する可能性が取りざたされている。

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