韓国政府が敵戦闘機を迎撃できる高出力レーザー対空兵器を導入するため、関連技術をリードしている米国との共同開発案を模索していることがわかった。
現在、韓国は小型無人機・ドローンを迎撃できるレベルのレーザー対空兵器の開発がほぼ完了した段階だ。ここに米国の新技術を導入し、そのレベルをアップグレードするというのが政府当局の構想だ。
政府によると、防衛事業庁の関係者らは先月4~10日に米国を訪問し、レーザー対空兵器に使われるビーム結合用の回折格子製作会社で製作工程を確認し、生産現場・施設を視察した。
「レーザー対空兵器」は光ファイバーから生成された光源レーザーを標的に直接撃って無力化させる武器体系だ。また「回折格子」は表面に細い線が刻まれた一種の板で、光の回折現象を利用してスペクトルを得るレーザー対空兵器の重要部品をいう。
防衛事業庁の関係者らは今回の訪問で、米国の高出力エネルギーレーザー兵器システム(HEL)開発現況も確認したという。
ドイツで開発したHELの場合、約30分間車両用バッテリーで充電すれば、約1000回のレーザービームを発射できるなど、運用費用が安いことで知られている。
韓国国防科学研究所(ADD)もこれまでレーザー出力向上のためのビーム結合や追跡・照準技術を研究するなどレーザー対空兵器の独自開発を進めてきた。
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