生徒から殺害の脅迫を受けた韓国の男性高校教師が、防刃チョッキを着て出勤する事態になり、衝撃を与えている。
全北教師労組声明書によると、全北地域のある高校に勤務しているA教師は2022年から2年余りにわたり、生徒から「殺してやる」と脅迫され続けたという。
生徒は、授業態度などを注意するA教師に反発し、暴言と脅迫を繰り返していた。「A教師を必ず殺してやる。家族も殺す」「刃物で身体のどの部位を刺して殺そうか」「私たちは未成年者なので刑事処罰を受けないから大丈夫だ」といった発言もあったという。
A教師は恐怖を感じ、学校側に知らせ、教権保護委員会も開かれた。極度の不安を感じるようになったA教師は、防刃チョッキを着て出勤するまでになった。
A教師は、病院から「6カ月以上の休職を勧告する」という診断を受け、病気休暇を申請したが、学校はこれを拒否した。学校側は、問題の生徒と教師との分離措置などの対策もとらなかったという。
結局、A教師は生徒2人に対して民事・刑事の両面で法的措置を取った。
訴えられた生徒と保護者は「A教師は過去に児童虐待疑惑があり、申告内容も大部分が虚偽の可能性が高い」などと反発しているという。
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