2025 年 6月 12日 (木)
ホーム経済流通放送1時間で数十億売り上げ…韓国・Gマーケット「ライブ」、中小企業“完全完売”パートナーに

放送1時間で数十億売り上げ…韓国・Gマーケット「ライブ」、中小企業“完全完売”パートナーに

Gマーケット(c)MONEYTODAY

韓国・新世界グループ傘下の大手EC企業Gマーケットが運営するライブコマースチャンネル「Gライブ」が、放送1時間で数十億ウォンの売り上げを記録するなど、急成長を遂げている。大手ブランドだけでなく、販路確保に悩む中小企業や小規模事業者にとっても、有力な販促パートナーとして注目されている。

Gマーケットによると、2021年4月にスタートしたGライブは、これまでに通算3600回の放送を展開し、累計取引額は約8600億ウォン、累計視聴回数は10億ビューを突破した。

ライブコマース統計分析サービス「ラバンバデータラボ」の調査では、Gライブの1回あたり平均取引額は、韓国国内15の主要ライブ放送プラットフォームの平均値の16倍を超えるなど、業界で最も高い効率を誇ると評価されている。

代表的な成功事例としては、中国発のスマート家電ブランド「ロボロック(Roborock)」がある。過去3年間に34回のGライブ放送を実施し、1回あたり平均23億ウォンの取引額を記録。放送当日の最高取引額は92億ウォン、最高視聴数は149万回に達した。今年5月に実施された「ビッグスマイルデー」キャンペーンの放送では、わずか1時間で45億ウォンの取引額を達成し、最高記録を更新した。

Gライブはまた、小規模事業者の販促支援や育成(インキュベーション)機能でも存在感を高めている。2023年には韓国中小ベンチャー企業流通院とコラボし、172本の中小企業支援放送を実施。そのうち、昨年9月の秋夕(チュソク)前に放送された「果物職人ナジュ梨」特集では、1時間で4000万ウォン、当日合計で1億4000万ウォンの取引額を記録した。これは通常の生鮮食品販売量の3倍以上にあたり、人気コメディアンのイ・スジを起用したマーケティングが奏功したという。

Gマーケットは今後、Gライブにおいて新たな番組フォーマットを導入し、ライブコマース機能をさらに強化していく。ライブショッピングを通じて、ブランド力のある企業のみならず、地域の優良事業者の掘り起こしにも一層注力していくとみられる。

(c)MONEYTODAY

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