2025 年 4月 2日 (水)
ホーム社会支配、暴力、不倫…韓国・60代女性が選んだ「離婚ではなく卒婚」の理由

支配、暴力、不倫…韓国・60代女性が選んだ「離婚ではなく卒婚」の理由

(c)news1

韓国の60代後半の女性が26日放送に放送されたJTBCの番組「事件班長」で、40年にわたった夫との結婚生活に終止符を打ちたいと明かした。女性は「離婚は難しいが、卒婚を考えている」と語った。

女性は20代前半で8歳年上の男性と見合い結婚した。夫は支配的で暴力的な性格。朝7時に食事が出ていないと食卓をひっくり返し、笑わないと怒り、子どもとのアルバムや衣類を燃やすなどひどい行動に出たこともある。

義父母からは「全てお前が悪い」と責められ、洗濯機の使用も禁じられた。義妹の下着まで手洗いし、近所からは家政婦と誤解された。自身が産後で体調が万全でない中、義妹の産後の世話も押しつけられた。

長年耐えてきたが、夫の帰宅が遅くなり、香水や化粧品の匂いがするようになったことから不倫を疑った。そして喫茶店の女性店主との関係が発覚。夫は謝罪こそしたものの、女性が外出中に食べ物を捨てたり鉢植えを壊したりする嫌がらせを続けた。

女性は「私の願いは早く死ぬことだけだった。夫に『これからは自由にしてほしい』と伝えたが、口先で謝るばかりだった」と語り、「離婚には踏み切れないが、歯の抜けた虎のような夫とはもう暮らせない」と卒婚の意思を示した。子どもたちは女性の気持ちを尊重しているという。

心理学者のパク・サンヒ教授は「卒婚は法的な制度ではないが、自分を守る手段になり得る。大切なのは女性が納得のいく選択をすること」と助言した。

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