2025 年 4月 1日 (火)
ホーム社会授業拒否は続く…韓国・医大教育“正常化”は来年以降か

授業拒否は続く…韓国・医大教育“正常化”は来年以降か

京畿道にある医科大学の図書館に置かれた専門書籍と白衣、聴診器(c)news1

韓国の医大生による一斉休学が続く中、教育省が提示した復学期限の3月末が迫る。延世大学と高麗大学では28日に復学手続きをしていない医大生の除籍に踏み切る。両校では既に約半数が復学し、最終的な復帰率は80%程度に達する見込み。ソウル大学でも90%以上が登録を済ませたとされる。

これにより、団結して「未登録休学」を続けてきた医大生の間に分断が生じ、1年以上停滞していた医大教育が再開に向かう兆しが出てきた。ただ、登録後も授業を拒否する動きが一部にあり、教育の正常化にはなお時間を要するとみられる。

28日には他の多くの大学でも登録が締め切られた。教育省が設定した期限を迎えた形だ。慶北大などでも復学者が増え続けており、「登録後に休学」という方針を取る学生もいる。全国医学生協会は団結を呼びかけているが、ソウル大・延世大・高麗大(SKY)での高い復帰率が他大学に影響を及ぼしている。

大学側は授業拒否に対し、休学届の拒否や留年措置を検討している。学生同士の対立も深まっており、授業再開の見通しは依然不透明だ。教授からは「授業の正常化は早くても来年以降」との声も出ている。

教育省は救済措置を設けず、除籍などの処理も原則通り実施する構え。ただ、高麗大や延世大では一部学生に対し追加登録の機会を与える方針もあり、柔軟な対応も見られる。

さらに、2026年度の医大定員問題も未解決のまま。教育省は復帰状況を見極め、定員を3058人に戻すか、増加後の5058人とするか最終判断する。授業拒否が続けば「復帰していない」と見なされ、定員増の根拠となる可能性があり、受験業界を巻き込んだ混乱は今後も続く見通し。

(c)news1

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