
韓国清州市のあるマンションエレベーターに貼られた宅配員向け案内文が物議を醸している。掲示には「協力事項」3項目と「禁止事項」4項目が記載され、宅配業務に関する細かな利用ルールが明記されていた。
案内文では、宅配員は▽指定されたエレベーターのみを使用する▽通勤時間帯の利用自粛▽早朝配送時は高層階から配達する――ことを推奨している。さらに▽エレベーターのドア隙間に物を挟む▽複数階のボタンを一度に押す▽廊下で物を投げ置くようにして大きな音を出す▽その他入居者に不便を与える行為――を禁止事項として挙げた。
この掲示を写真付きで投稿した関係者は「入居者と宅配員の間の摩擦を減らすには、まず互いの尊重が必要だ。『禁止事項』『不便を与える行為』といった強い表現ではなく、もっと温かみのある案内にしてほしかった」と指摘。「宅配によるエレベーター利用が不満なら、むしろオンライン注文を減らすべきではないか」とも述べた。
投稿者はまた、「こうした制限が続けば、宅配員が『もう配達できない、駐車場に置くので各自取りに来てほしい』と言い出すかもしれない」と懸念を示し、「猛暑の中、重い荷物を運ぶ宅配員に一方的な禁止事項を突きつけるのは適切なのか」と疑問を呈した。
ネット上では「ドア隙間に物を挟むのは迷惑だ」「ボタンを全部押されて毎階停まるのは正直イライラする」「別に問題ない内容では?」「この程度なら良心的」と賛否が分かれた。
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