2024 年 11月 23日 (土)
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投資家がため息、韓国エンタメ銘柄が下降曲線…反騰の可能性も

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韓国エンターテインメント銘柄の投資家たちのため息が絶えない。中国のK-POPファンのアルバム購買力が低下し、アルバム市場の成長鈍化の懸念が続いているためだ。4大事務所の株価はすべて下降曲線を描き、多くは20%以上株価が下落した。しかし、最近になって一部ポジティブなシグナルが出てきて、エンターテインメント株反騰の可能性も指摘されている。

韓国取引所によると、エンターテインメント株の最大手HYBEの株価は今年に入って(2月28日時点)13.49%下落した。JYPエンターテインメント-26.46%、YGエンターテインメント-17.78%、SM-13.68%など4大事務所の株価に相次いで「赤信号」が灯った。これらの時価総額は、昨年末16兆4712億ウォン(1ウォン=約0.11円)から前日(同27日)13兆7377億ウォンへ2兆7335億ウォン(16.59%)減少した。

アルバム販売量の減少により実績がピークアウトしたという指摘が投資心理に冷水を浴びせた。昨年11月、中国への依存度が高かったStray Kidsやaespaの初動販売量(発売1週間の売り上げ)が減少したのに続き、今年1月にもITZY、Nmixの初動販売量も減少し、K-POP全般への消費者心理が低下したという。

今年を揺るがしたテーマからも完全に疎外された。年明けから韓国証券市場を主導してきた人工知能(AI)半導体旋風と、バリュエーション(企業価値評価)アッププログラムの期待感による低PBR(株価純資産倍率)テーマ、そのどちらにもエンターテインメント株は絡めなかった。主要アーティストたちの活動もなく、状況を逆転させるきっかけもつかめなかった。

全般的な業界不振に歴代最大の実績というタイトルをつけても、株価は低迷した。HYBEは昨年第4四半期の売り上げ高6086億ウォン、営業利益893億ウォンで前年比14%、76%増加し、過去最大の四半期利益を記録した。しかし、株価の反応は翌日マイナス7.31%、2日後0.00%と冷ややかだった。

◇「春」到来への期待感

ただ、最近になってエンター株の冬が過ぎ、春の日が来るという期待感も出てきている。一部ポジティブなシグナルが出たからだ。新韓投資証券のチ・インヘ研究委員は最近発表した「反撃の条件」レポートで「エンター業種は明らかに『売られ過ぎ』セクターであり、実際のファンダメンタルから見ると確実に割安の状況」と分析した。

これまで業界不振の原因だったアルバム初動販売量が一部改善された。これまでカムバックするアーティストごとにアルバム初動販売量が逆成長する姿を見せたが、2月23日にカムバックしたTWICEは違った。TWICEの「With YOU-th」は1日目に約75万枚の販売を記録し、従来の記録である12枚目のミニアルバム「READY TO BE」(65万枚)の記録を更新し、キャリアハイ(キャリアの中で最高)を記録した。

アルバム販売が不振でも、グローバル音源・ストリーミングの高成長で実績上昇が可能だという見通しも提起された。HYBEによると、買収した海外レーベルは昨年、1502億ウォンを売り上げた。これはHYBEの韓国レーベルが韓国国内での売り上げである405億ウォンと海外売り上げ1071億ウォンを上回る水準だ。この上、音源・ストリーミングの成長で現在議論されている中国発のアルバム販売減少という懸念を払拭できるという見通しも出てきた。

チ研究委員は「たとえアルバム販売が減少・停滞しても、グローバル音源・ストリーミングの高成長で音楽事業部の実績上昇トレンドが可能であり、今後、音源・ストリーミングがアルバムを追い越すことになればマージン改善まで可能だろう」と予想した。

今後、アーティスト活動も続く。HYBEではガールグループのI’LL-IT(アイリット)がデビュー予定で、JYPでは1月に米国現地でデビューしたVCHA(ヴィーチャ)からNEXZ(ネクスジ)、「LOUD(ラウド)」が出てくる。YG所属のBABYMONSTER(ベイビーモンスター)は4月1日、メンバーのアヒョンが復帰した7人組の活動を予告した。SMはNCT最後のユニットであるNST WISHが今月から活動を始め、新人ガールグループも立ち上げる。6月にはグループ「防弾少年団(BTS)」のジンが除隊する。

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