2025 年 8月 29日 (金)
ホーム経済IT/メタバース心疾患の早期発見・孤独死の予防…韓国で注目を集める「AIケア」技術

心疾患の早期発見・孤独死の予防…韓国で注目を集める「AIケア」技術

Waplatのサービスイメージ=NHN(c)KOREA WAVE

韓国で2026年3月に「医療・療養など地域ケアの統合支援に関する法律(ケア統合支援法)」が施行されるのを控え、次世代IT技術が新たな解決策として注目されている。超高齢社会への突入とともにケアの需要は爆発的に増加しているが、人手不足の問題が深刻化しているためだ。

ケアの空白を埋める代替手段としてAI(人工知能)をはじめとしたIT基盤のサービスが急速に成長している。

ITケアサービスは、高齢者の安否確認、健康管理、余暇支援など多方面で活用されており、市場の見通しも明るい。市場調査会社データエム・インテリジェンス(DataM Intelligence)は、グローバル高齢者ケアAI市場が2024年には344億2000万ドルから2032年には2085億9000万ドルへと成長し、年平均25.26%の拡大が予測されると見ている。

こうした中、スマートフォンアプリ1つで健康、安否・安全、余暇まで支援するIT統合ケアプラットフォーム「Waplat AI生活支援士」が代替策として浮上している。

韓国を拠点にする総合インターネット企業「NHN」の高齢者ケア専門子会社Waplatが運営するこのアプリは、スマートフォンのセンサーと通話記録をもとに利用者の安否を確認し、活動が24時間感知されなければAIが自動で安否確認の電話をかける。

さらに48時間安否が確認できない場合は、担当のケア人員に通知を送り、Waplatと提携している管制センターであるKTテレコップが監視・出動サービスを提供する。スマートフォンのカメラに指を当てることで心血管の健康状態を測定する機能も備えている。この機能は食品医薬品安全処の認証を受けたAIソリューションに基づいて提供され、精度は95%以上となっている。

Waplatが提供する安全・安否機能と予防的健康管理は、実際の現場事例を通じてその効果が証明されている。抱川市のある高齢者(77)は、毎朝Waplatで健康を管理していたところ、心拍数が急激に上昇し、「不安定な心拍」の警告が繰り返されているのを確認。病院を訪れた結果、心臓の血管の一部が断裂していることを早期に発見し、迅速に治療を受けることができた。

また、2025年5月には、Waplatの安否確認システムが孤独死の早期発見に決定的な役割を果たした。ある高齢者の生活反応が3日間検知されなかったことが担当者に報告され、孤独の中で亡くなった高齢者を発見することができた。平均的に孤独死の発見までに26.6日かかるとされる。

Waplatのファン・ソンヨン代表は「『ケア統合支援法』は超高齢社会に対応するために健康とケアを一体化する重要な法律だ。Waplatはこの法律の趣旨に合わせて先導的なIT技術で人手不足の問題を補い、スマートフォン一つで高齢者の健康と安全・安否まで守れる新たなケアモデルをつくっていく」と語った。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular