韓国のある30代会社員は「大企業に行けば高い年俸と幸せな老後が保障される」という親の期待に応え、大企業の営業管理職に就職した。しかし、自分の性向や経験と合わず、同期が高く評価される中で劣等感に苦しんだ末に6カ月で退社した。だが、転職先で「96%」の満足度を感じ、昨年10月にはチームで売り上げ1位を獲得。年末の年俸交渉では18.6%アップを引き出した。
これは自分の強みに合わせて職務を選択した結果だ。韓国の人材管理スタートアップ「マッチワーク」が開発したキャリア設計ソリューション「健康な就活」が今、注目されている。
雇用労働省と韓国雇用情報院が売上額の上位500大企業の人事担当者を対象に調査したところ、新規採用者の16.1%が1年以内に退社していた。
「健康な就活」は、関心のある会社の情報を提供する既存のプラットフォームから進んで、就職を準備する人の性向と強みが何か理解できるように助け、これに合う仕事探しを手伝う。
ポイントは▽好きなことと上手なことに対する「経験分析」▽最も適した「職務選択」▽自分の経験を魅力的にアピールする「ポートフォリオソリューション」――の3つ。
利用者は自分の経歴を履歴書のように羅列するのではなく、経験を通じて学んだ点、寄与・成就した点、残念な点、没入度などで細かく整理することになり、これを基盤に強みとなるキーワードが導き出される。
マッチワークのクォン・スヨン代表は「自己理解の核心は考えと経験を整理していくこと。今後の人材管理では、新入社員がなぜその職務を選択したのか知り、それに確信を持った人材がよりいっそう貴重になるだろう」と話した。
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