
スイスの時計ブランド「スウォッチ」が、高級時計メーカー「オーデマ・ピゲ」と協業して発売した限定コレクションが、世界各地で混乱を招いている。
16日に指定店舗で発売された「バイオセラミック・ロイヤル・ポップ」は、数千万ウォンから億ウォン台に達するオーデマ・ピゲの代表モデル「ロイヤルオーク」のデザインを反映した60万ウォン台(約6万6000円台)の時計。これを求め、各地で数百人が徹夜で列を作った。
フランス・パリでは約300人が店舗に殺到し、警察が催涙弾で鎮圧に乗り出した。イタリア・ミラノでは客同士のもみ合いが起き、オランダ・ハーグ、英国ロンドン、ドバイでは安全上の懸念から店舗が開かなかったり、発売イベントが急きょ中止されたりした。
米ニューヨーク・マンハッタンでも、数日前から野宿する客や代理で並ぶ「ラインシッター」が入り乱れた。現場では薬物の過剰摂取で倒れた人が出て救急車が出動し、警察が通行を規制する騒ぎになった。
韓国でも新世界百貨店釜山センタムシティ店などの前に長い列ができ、SNSには「14時間待った客もいた」「30人で締め切られ、残りの客が怒っていた」といった投稿が相次いだ。
過熱をあおったのはリセール狙いの投機勢力だ。ニューヨークで5日間並んだ購入者は、400ドル(約6万円)で買った時計を4000ドル(約60万円)で転売したと語った。中古サイトには9000ドル(約135万円)の出品も現れ、韓国でも定価57万ウォン(約6万3000円)の商品が200万~400万ウォン(約22万~44万円)台で出品された。
専門家は「高級品への接近性」と「希少性」マーケティングを背景に挙げる。一方、ロゴとデザインを借りたプラスチック製品をめぐり、暴力や野宿まで辞さない現象には、過剰消費と市場の歪みを指摘する声も出ている。
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