2024 年 12月 24日 (火)
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弾劾論争まで引き起こした“AI尹錫悦”(下)

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AI専門家の分析によると、問題になった映像は「原本」ではない。昨年の大統領選挙に公開されたAIユン・ソンニョルの映像の上に「パク・ヨンイル南海郡守とともに」という文句が赤い字で追加されていた。

つまり、ユン大統領が特定候補を支持しているように見せる目的で、原本映像を「第3者」が加工したのだ。

問題はAIユン・ソンニョルの存在を知らない有権者の場合、ユン大統領が該当候補を公開の場で支持していると誤認する恐れがあるということだ。実際、AIユン・ソンニョルは実際のユン大統領の外見と言葉遣いが似ており、肉眼では簡単に識別できない。

さらに大きな問題は、騒動が発生したのに「責任者」がいないということだ。

AIユン・ソンニョル問題をユン大統領本人に問うには限界がある。AIユン・ソンニョルを誕生させた国民の力は、今回の映像は党と関係がないという立場だ。パク・ヨンイル南海郡守候補側は「支持者」が作り、SNSに流したという。

中央選挙管理委員会も経験したことのない問題であり、簡単に結論を下せずにいるという立場だ。

◇「『AI政治家』のルールを」

ソウル女子大正しいAIセンター長のキム・ミョンジュ氏は、ユン大統領本人や国民の力が、該当映像を直接製作していないという点や、現在AIユン・ソンニョルが活動していないという点を根拠に「大統領の選挙介入」とは見られないとの見解を示す。

ただし「アバターの仮想候補が登場する映像を、本物と誤認する可能性は十分にある」としたうえで「これを最小限に抑えるため、法律で事前措置を定める必要がある」と声を高めた。

キム氏は、AI政治家が登場するすべての映像で、開始部分に「この動画には実際の候補ではなく人工知能で製作した仮想候補が登場します」という案内文を掲げる必要があると強調する。実際、米国には「ディスクレイマー」(Disclaimer・情報表示規則)が適用されている。

もちろん今回の問題のように、第3者が映像を加工する場合にも「ディスクレーマー」原則は必ず守る必要があり、順守しない場合には厳しく処罰すべきだと強調している。

キム氏は「大統領選に登場したAIユン・ソンニョルの映像で『ディスクレイマー』が明示されなければならなかったが、そうならなかった」と指摘したうえ「『ディスクレイマー』は有権者の誤解と混同を防ぐための予防策であり、選挙法を改正してでもこの原則を導入しなければならない」と提言した。

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