2025 年 10月 8日 (水)
ホーム社会引退年齢なのに「借金が山のよう」…韓国・高齢自営業者の負債、若年層の3倍に達す

引退年齢なのに「借金が山のよう」…韓国・高齢自営業者の負債、若年層の3倍に達す

ソウル鍾路区の空き店舗に掲げられた賃貸募集の張り紙(c)news1/MONEYTODAY

自営業者の「脆弱債務者」と分類される人のうち、高齢者の割合が30%近くに達していることが分かった。これは20〜30代の脆弱自営業者の3倍を超える水準だ。

韓国銀行が最近発表した「金融安定状況」報告書によると、2025年上半期末基準で脆弱自営業者のうち70歳以上の高齢借主が占める比率は28.7%に達した。20〜30代借主の8.7%に比べて3倍以上高い。

一方で、家計債務の脆弱層では逆の傾向を示している。家計の脆弱債務者のうち70歳以上の比率は9.8%にとどまり、20〜30代(22.2%)の約44%にすぎない。

この流れは、自営業者の高齢化が進んでいる現実と無関係ではない。韓国銀行のキム・ジョンホ金融安定総括チーム長は「脆弱債務者の中には、引退時期を迎えても負債を減らせないまま高齢層に入るケースがある。自営業者の場合、新たに脆弱層が増えたというより、既存の借主の一部が高齢層へ移行したことが原因」と説明した。

全体の自営業脆弱債務者は44万人に迫り、彼らが抱える負債規模は約130兆ウォンに達する。延滞に新たに陥るか、既存の延滞を続ける割合が増え、信用リスクは拡大している。

自営業脆弱債務者の比率(借主数ベースで14.2%、貸出額ベースで12.2%)は2022年下半期以降、上昇を続けている。家計および自営業者の脆弱債務者が保有する「非銀行系金融機関」の貸出比率はそれぞれ60.5%、53.9%に達し、銀行よりも第2金融圏からの借入が多い。自営業者の非銀行貸出比率も2022年以降増加傾向にある。

延滞率も上昇している。自営業者全体の貸出延滞率は1.78%で、上昇基調を維持。脆弱自営業者の延滞率は11.34%にも及ぶ。延滞状態の脆弱自営業者の割合も2022年下半期以降大きく増え、25.6%を記録した。

(c)MONEYTODAY

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