
韓国で宝くじの販売額が過去最大を記録し、低所得層だけでなく高所得層にも購入拡大が広がっていることが分かった。
政府の宝くじ委員会によると、2025年の宝くじ販売額は7兆6581億ウォン(約8423億9100万円)となり、前年より約4%増加して過去最高を更新した。中でもロト(数字選択式宝くじ)は6兆ウォン(約6600億円)を初めて突破し、市場全体の大半を占めた。
宝くじ販売は長期的に増加傾向にあり、2008年の約2兆ウォン(約2200億円)から拡大を続け、2020年に5兆ウォン(約5500億円)を超え、2025年には7兆6000億ウォン台に達した。政府は2026年の販売額が8兆ウォン(約8800億円)を超える可能性もあるとみている。
特徴的なのは、所得水準に関係なく購入が増えている点だ。所得下位20%の平均購入額は前年比17%増の4636ウォン(約510円)となった一方、上位20%でも約9%増の4767ウォン(約524円)と、全階層で支出が拡大した。
背景には、景気減速や投資市場の変動性拡大による不安心理があると分析される。宝くじは一般的に「不況型消費」とされ、将来への不安が強まるほど需要が伸びる傾向がある。
実際、韓国銀行の消費者心理指数(CSI)は2025年を通じて基準値100を下回り、景気に対する悲観的な見方が続いた。特に低所得層ほど景気認識が厳しく、不安が強い傾向が確認されている。
専門家は「低所得層は将来への不安を宝くじに託す傾向があり、高所得層も投資市場の不確実性から一部資金を宝くじに向けている」と指摘する。
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