2025 年 5月 31日 (土)
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年収1億ウォン・日韓で会計士、辞めてトイレ清掃へ…韓国・31歳女性が「今が一番幸せ」と語る理由

YouTubeチャンネル「私は社長です」(c)MONEYTODAY

年収1億ウォン(約1000万円)の会計士として働いていたが、自らの選択で退職し、現在は病院でトイレ清掃のアルバイトをしている30代女性の人生に注目が集まっている。

話題の人物は、YouTubeチャンネル「私は社長です」に登場したイ・ユンジェさん(31)。動画のタイトルは「年収1億の会計士を辞めてトイレ清掃をする理由」だ。

イ・ユンジェさんは大学3年生の時に日本の公認会計士試験に合格し、日本で4年間、韓国で3年間、計7年間会計士として働いていた。

彼女が会計士を目指した背景には母親の存在があったという。「高校3年の時、母が病気になった。私が専門職に就けば、母が喜ぶと思った」。イ・ユンジェさんは、当時から常に学年1位を維持し、会計士になったことで「自分は特別な人間だ」と信じていた。

しかし、ある友人の何気ない一言が彼女の心を大きく揺さぶった。「久しぶりに会った高校の友人が『ユンジェはもう少し特別な人生を歩むと思っていた』と言った。その言葉を聞いて心がズンと重くなり、涙が止まらなかった」と語る。

その瞬間、「自分は本当に特別な人生を生きているのか?」という疑問に直面したのだ。

10代は「勉強で1位を取ること」が特別、20代は「大企業で出世すること」が特別と信じていたが、「結局、それでは世界で一番にならないと満足できないことに気づいた」という。

会計士として働いていたときも「平凡な一人の会計士に過ぎない」と感じ、日々の忙しさに悩む中、偶然読んだ自分の日記に「好きな本を読みながら朝を迎え、夜は散歩して日記を書くような日々を送りたい」と書かれていたことに気づいた。現実の生活とは正反対だった。

最後に受け取っていた年収は1億ウォンだったという。今は経済的に余裕はないが、「このままの人生を20年、30年続けたら後悔するかもしれない」との不安が経済的不安を上回った。

「以前は一度もトイレ掃除なんてしたことがなかったし、やれば惨めな気持ちになると思っていた。でも実際にやってみると、全然惨めじゃなかった。会計士をしていた時より今のほうがずっと幸せだ」。イ・ユンジェさんはこう笑顔を見せる。

そして、「韓国では他人の目を気にして、社会が期待する姿で生きなければという強迫観念を持っている人が多いように思う。死ぬ時に後悔しない人生を歩んでほしい」と語った。

(c)MONEYTODAY

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