「グランドハイアット(Grand Hyatt)ソウルホテル」の「ザ・テラス」では、バラエティ豊かな洋食メニュー以外にも、冬の衰えていた体力を回復させ、失われていた栄養分の回復を促してくれるオリジナル「穀物セクション」を提供する。
「穀物セクション」は麦や黒前がメインのサラダ仕立てで、アボカドやアーモンド、各種野菜を副材料として盛り合わせる。穀物の中で唯一スーパーフードに選定されたオーツ麦や麦は、白米よりも食物繊維含量が約3倍高く、腸を活性化させて便秘を予防し、その上カロリーに比べて満腹感が高いためダイエットに良い。
麦や黒豆のサラダは洋食仕立てであるようだが、韓国料理食材や韓国の伝統の味噌を使って親しみやすい味わいに重点を置いたことが特徴だ。揚げオーツ麦が加わり、口に入れればサクサクとした食感と香ばしい風味を出す。
「慶源齎(キョンウォンジェ)アンバサダー仁川(インチョン)」は、オリジナル朝食メニューとして朝鮮時代の両班たちが好んで食べていた「滋養へジャン(酔い覚まし)スープ」であり、韓国初の出前料理である暁鐘羹(ヒョジョンゲン)を提供する。
ヒョジョンゲンとは、明け方の鐘が鳴るときに食べるスープという意味で、1925年にチェ・ヨンニョン(崔永年)が著した「海東竹枝」に詳細に記録されている。ヒョジョンゲンは、濃厚で淡白に煮出した牛骨スープにアワビ、ナマコ、牛カルビ、松茸、白菜などあらゆる健康に良い材料が入っており、十分な満腹感を得られるスタミナ食だ。
朝食で提供する「宮中ヒョジョンゲン」では、ヒョンジョンゲンだけではなく、キノコプルコギ、焼き魚、4種類の定番おかずと濃い味テンジャンビビンバ、新鮮なフルーツ、コーヒーやジュースなどが豊富に並ぶ。
ヒョジョンゲンは、現代人の口に合うよう再現されており、ホテルダイニング「スラ(Sura)」の人気メニューとして知られる。韓国料理店を利用しない宿泊客でも伝統料理を味わうことができるだけでなく、朝晩の気温差が大きい最近、体力増進や免疫力の強化にも良い一食を提供してくれるため好評を得ている。
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