韓国のオンラインゲーム運営企業「NCソフト」がRPG(役割遂行ゲーム)「護縁(ホヨン)」の不振に伴い、開発チーム人員を半分以上縮小することにした。そんななか、希望退職可否を「1日で決めろ」という所属長の失言で内部混乱が起きた。
NCは4日午後4時、護縁開発チームの希望退職申請手続きを案内した。開発チームは計170人余りだが、削減規模はこのうち60%の100人余りだという。希望退職目標人員(約100人)が満たされなければ、勧告辞職リストを作成し、通知できるという指針も下された。
その過程で、護縁開発チームの部長が「希望退職の可否を5日、退勤前までに決めて申請するように」という指示した。
すると、職員らから不満の声が湧き出た。ある職員は「個人と家族の生計がかかっている悩みの重さをたった1日分しか考えなかった」と指摘。別の職員は「いくら考えても理解できない。どうやって1日で退職を決めろというのか」と吐露した。
騒動が広がると、会社側は「これは部長の失言であり、会社の指針ではない」と釈明し、希望退職は12月までに受けると伝えた。
護縁はNCが「リネージュワンツール」イメージを脱いで多様なジャンルに挑戦するために8月に発売した新作だ。しかし、興行に失敗し、サービスの早期終了も検討したという。これを受け、NCは今年第3四半期、史上初の赤字(営業損失143億ウォン)を記録した。NCが赤字を記録したのは、2012年第2四半期以来、12年ぶりだ。
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