韓国の保守系野党「国民の力」の大統領候補、ユン・ソンヨル(尹錫悦)氏がこのほど、延坪島周辺海域で2020年に北朝鮮軍に殺害された公務員の遺族と面談した。
ユン氏は、ソウルの国民の力の党本部で公務員の妻と息子に会い、「家族の失望と悲しみが非常に大きい。真実は究明されるはずだから、耐えてほしい」と慰めた。息子が「父の名誉回復と真実究明を最優先で知りたくて、私が手紙で一度打ち明けたいと思って手紙を書いた。早々に連絡をくれて感謝する」と答えた。
また、ユン氏は「北朝鮮がミサイルを実験し続けている。国民は安全を脅かされ、不安に思っている。国家が自国民保護を最優先にすべきだということを忘れてはならない」と述べ、真相究明に向けて協力する姿勢を強調した。
韓国・延坪島周辺海域で2020年9月21日、韓国海洋水産省所属の漁業指導員(当時47歳)が指導船に乗って延坪島周辺海域で違法漁業の取り締まり中に行方不明となり、その後、北朝鮮側に射殺・焼却された事件。韓国世論の硬化を懸念した金正恩朝鮮労働党委員長(当時)は早々に謝罪のメッセージを伝えながらも遺体焼却は否定した。
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