2025 年 1月 7日 (火)
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尹大統領警護処、軍兵士を「人間の盾」に?…「意志に反して動員」か

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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の逮捕を阻止するため、大統領警護処が陸軍の33軍事警察大隊と55警備団の兵士たちを動員し、「人間の壁」を形成していたとの疑惑が浮上している。この事態に関与した兵士の周囲からは「彼らの意志とは無関係に動員され、精神的に辛い状況に置かれている」という声が上がっている。

大統領警護処は、3日に高位公職者犯罪捜査処(公捜処)と警察がユン大統領の逮捕状を執行しようとした際、33軍事警察大隊と55警備団の兵士たちを動員した。これらの兵士は指示に従い「スクラム」を形成し、大統領逮捕を阻止するための最前線に配置されたとされる。

兵士の知人らからは「本人の意思とは無関係に動員され、大きな精神的負担を感じている」との声が相次いでいる。また「大統領を守ることが本来は誇らしい任務であるべきだが、現状ではそう感じられない」との嘆きも聞かれる。

33軍事警察大隊と55警備団はそもそも、首都防衛司令部に所属し、漢南洞の官邸周辺警備を担当している。ただ、大統領警護法に基づき、警護処の指揮下に置かれている。両部隊には現役の兵士が多数含まれており、特に55警備団はユン大統領が官邸に移転して以来、その外周警備を担当している。

公捜処と警察は、150人の捜査チームを派遣し官邸への逮捕状執行を試みたが、警護処による阻止で実現しなかった。警護処は「兵士らは現場の緊張が高まる前に後方任務に転換し、警護処職員が代わりに配置された」と説明しているが、実際には兵士が前線に配置されていたという証言もある。

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