2025 年 3月 10日 (月)
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尹大統領の弾劾審判、今週結論か…14日が有力視される中、釈放が変数に

8日午後、ソウル拘置所から釈放されたユン大統領(c)news1

韓国の憲法裁判所が進めているユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判の判決が、今週中に下される可能性が高まっている。ユン大統領が8日に裁判所の決定で釈放されたことにより、審判の行方に新たな変数が生じた。

弾劾審判の弁論が終結してから13日が経過し、判決が近いとの見方が強まっている。過去の弾劾審判の判例を考慮すると、13日または14日に判決が下される可能性が高いとされている。憲法裁判所は、11日ごろに判決日を発表するとみられる。

過去の判例を振り返ると、1988年に設立された憲法裁判所は、これまでに8件の弾劾審判を扱い、そのうち7件を木曜日または金曜日に判決している。特に、大統領を務めたノ・ムヒョン氏やパク・クネ氏の弾劾判決はともに金曜日に言い渡されており、今回も14日(金曜日)に判決が出る可能性が高いとみられる。

一方で、ユン大統領の釈放は、審判の進行に影響を与える可能性がある。拘束中に弁論に出席していたユン大統領が、弁護権を十分に行使できなかったと主張することも考えられる。このため、大統領側が弁論の再開を要求する可能性も指摘されている。

また、憲法裁判所が判決日をいつ発表するかも注目される。通常、弾劾審判の判決は最終弁論から約2週間後に出されるケースが多く、今回もその前例に沿う形で進む可能性が高い。しかし、9日(日曜日)の時点で憲法裁判所から発表がない場合、判決日は10日以降に発表されることになる。

さらに、一部では17日(月曜日)に判決が下される可能性も取り沙汰されている。これは、18日に予定されているパク・ソンジェ法相の弾劾審判の弁論に影響を与えないようにするためとされる。ただし、これまでの判例では月曜日に判決が下されたケースはほとんどなく、可能性は低いとの見方が強い。

ある判事は「通常、合議制の裁判では週末に判事が記録を検討し、月曜日に議論することが多い。今回の弾劾審判でも、8人の憲法裁判官が慎重に審議を進めるはずだ」との見解を示している。

(c)news1

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