2025 年 7月 3日 (木)
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尹大統領の弾劾判決はいつ?憲法裁の静けさに高まる憶測と不安

2月6日、憲法裁判所で開かれた弁論期日で、目を閉じるユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対する弾劾審判の結論が依然として下されず、3月が過ぎようとしている。そんななか、憲法裁判所の判断が4月4日または11日になるとの観測が出ている。ただし、具体的な決定日程がいまだに示されていないことから、憶測と不確実性が続いている。

憲法裁は今年2月25日に大統領弾劾審判の弁論を終結させたものの、その後1カ月以上も判決日を公示していない。これにより、「裁判官8人の意見が割れているのでは」「裁判所内に激しい対立があるのでは」といった根拠不明の推測や“怪文書”までもが出回る事態となっている。

法曹界では、「4月18日に任期満了を迎えるムン・ヒョンベ所長代行とイ・ミソン裁判官の退任前には結論を出す必要がある」として、4月初旬~中旬の判決が妥当と見る声が多い。

過去の例から見ても、大統領を務めたノ・ムヒョン(盧武鉉)氏の弾劾判決は2004年5月14日(金)、パク・クネ(朴槿恵)氏の場合は2017年3月10日(金)と、いずれも金曜日に言い渡されており、今回も「4月4日(金)または11日(金)」が有力な候補日とされている。

一方で、4月2日に予定されている再・補欠選挙への影響を考慮し、その前後に判決を出すのは避けるべきだとの見方もある。とはいえ、これもあくまで推測の域を出ない。

憲法裁の内部では、2月末の弁論終結以降、裁判官らがほぼ毎日のように協議を重ね、証人尋問や証拠の検討作業を継続してきたという。審理に関わった関係者の一人は「速さよりも、社会的に納得される判決を出すことが重要」と述べている。

ソウル市内のあるロースクールの教授は「今回のように重大な国家事案を扱う際には、被告の防御権や証拠調査手続きなど、極めて慎重な進行が求められる」としながら、「4月初旬には判決日を公示すべきだ」と語った。

(c)news1

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