2025 年 1月 14日 (火)
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尹大統領、憲法裁判所に「裁判官忌避」申請を提出…公平な審判に疑義

憲法裁判所(c)news1

韓国の憲法裁判所が14日午前10時、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領側が提出した裁判官忌避申請を議論するため、裁判官会議を開催する。これは同日午後に予定されている大統領弾劾審判の初弁論を控えて進められる。

ユン大統領側は「憲法裁判所法第24条第3項『裁判官に公正な審判を期待することが困難な事情がある場合』に該当する」として、裁判官のチョン・ゲソン氏に対する忌避申請書を提出した。

ユン大統領側は、チョン裁判官の配偶者であるファン・ピルギュ弁護士が公益人権法財団「共感」の弁護士として活動しており、その財団の理事長が国会側弾劾訴追代理団の共同代表であるキム・イス弁護士であることを指摘。また、チョン裁判官自身が過去に進歩的な法律家団体「ウリ法研究会」の会員および会長を務めた経歴を理由に、公正性に疑問を投げかけた。

さらに、昨年12月23日の国会人事聴聞会におけるチョン裁判官の発言も問題視した。チョン裁判官は、国会が推薦した憲法裁判官を、大統領権限代行が任命することに問題はないとする立場を示し、配偶者に関する懸念についても「心配するようなことは起きない」と述べた。この発言が弾劾審判に対する予断を示すものだと主張している。

ユン大統領側はこのほか、14日に通知された初弁論期日の変更や証拠採用決定に関する異議申し立て書など、合計4種類の書面を提出した。

過去にも同様の事例があった。2017年、パク・クネ(朴槿恵)大統領(当時)の弾劾審判において、パク・クネ氏側が主審裁判官であるカン・イルウォン裁判官に対する忌避申請を出したが、憲法裁判所はわずか15分で申請を却下した。当時の憲法裁判所長権限代行は「申請の目的が審判の遅延にあることが明白」と判断理由を述べた。

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