2025 年 12月 3日 (水)
ホーム社会就職先はソウル一択?…韓国Z世代が地方就職に消極的な現実

就職先はソウル一択?…韓国Z世代が地方就職に消極的な現実

UTOIMAGE(c)NEWSIS

韓国の就職情報プラットフォーム「キャッチ」を運営する進学社が6月27日に発表した調査結果によると、1990年代半ばから2010年代後半に生まれたZ世代の求職者のうち、10人中6人が地方での就職に否定的な意向を示していることがわかった。

この調査は、Z世代の求職者2754人を対象に「地方就職の意向」について行われたもので、全体の63%が「地方企業に就職する意向はない」と回答。地方就職に前向きな人は37%にとどまった。

地方就職に否定的な理由としては、「住居・生活・教育インフラの不足」が55%で最多を占め、「家族や知人と離れるのが嫌」(20%)、「見知らぬ土地での生活に対する不安」(13%)と続いた。また、「希望する職がなさそう」(6%)、「キャリアの成長に不利そう」(5%)という理由も挙がった。

一方、地方就職に意欲を示した人々は、「競争が少なそう」(29%)、「地方に住む家族・知人に会いやすい」(21%)、「希望する職種や業種の求人が地方にある」(17%)、「ワークライフバランスへの期待」(16%)、「生活費や交通費などの経済的利点」(15%)といった点を挙げている。

また、「地方企業に就職するなら希望する年収は?」との問いには、「8000万ウォン(約880万円)以上」が33%で最も多く、「5000万~6000万ウォン」が19%、「4000万~5000万ウォン」が17%、「6000万~7000万ウォン」が13%と続いた。「4000万ウォン未満」と答えたのは10%だった。

さらに、「就職可能な地域」を複数回答で尋ねたところ、「ソウル市内」が58%で最多を占め、「板橋、水原、仁川などの首都圏」(52%)、「大田、世宗、江原などの中部圏」(17%)、「釜山、大邱などの南部圏」(10%)、「済州などの離島地域」(3%)と続いた。

キャッチのキム・ジョンヒョン部門長は「Z世代が地方就職を敬遠するのは、インフラや機会の格差に対する複合的な不安が背景にある。社会全体の認識の改善も必要だが、企業が自社の魅力や強みを効果的に伝えることで、求職者にとって十分に魅力的な選択肢になり得る」と述べた。

(c)NEWSIS

RELATED ARTICLES

Most Popular