
家庭に無関心だった夫に離婚を求めたところ、家出して連絡を絶ったという40代女性のエピソードが注目を集めている。
YTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」で18日、この女性の悩みが紹介された。
女性によると、夫は結婚生活10年間ずっと「仕事が忙しい」と言い訳して家庭を顧みなかった。女性が不満を口にすると「また始まったのか、もうやめろ」と話すのを封じ、女性が入院したときも看護師を雇うだけで気にも留めなかったという。
子どもが病気になった時も、夫は「君が母親だろ、病院に連れて行け」と言うだけで、女性は夜中に熱が高い子どもを背負って救急外来まで走らなければならなかった。
さらに、引っ越しの際も全ての準備を女性一人でこなしたという。
女性は「一体誰と暮らしているのか分からない」と感じ、ついに離婚を提案した。しかし夫は「絶対に離婚しない」と言い残して家を出て、その後は一切連絡が取れなくなった。
女性は「10年間、本当にたくさんのことがあったけれど、夫と一緒にやったことは一つもない。夫の会社に電話しても社員が出る。結婚生活を終わらせたいが、夫と連絡が取れない場合どうすればいいのか」と相談した。
番組のイ・ミョンイン弁護士は「離婚するには家庭裁判所に訴状を提出し、それが配偶者に送達されて初めて裁判が始まる。配偶者の住所や勤務先が分からない場合、『公示送達』という制度を利用できる。これは裁判所の掲示板やインターネットに掲示することで送達とみなされる手続きで、被告が裁判に出廷しなくても欠席裁判が進められる」と述べた。
さらに「裁判所は提出された証拠と陳述を検討して離婚の可否を判断する。公示送達による判決が確定すれば、通常の送達と同じ効力を持ち、1カ月以内に判決書の謄本と確定証明書を添付して離婚届を出せば、法的に離婚が成立する」と説明した。
(c)NEWSIS