息子がまだ中学生だった20年前、妻が家出した。夫は1人で息子を育て上げ、最近、その息子から離婚を勧められた。「今でも妻と離婚できるか」。こんな男性の悩みが4日、韓国YTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」に寄せられた。
男性によると、妻は「結婚生活がもどかしい、こんな生き方が正しいのかどうかわからない」と言い残し、連絡先も知らせずに家を出た。その後、息子は成人して結婚し、男性に母親との離婚を勧めたという。
「息子のためにも、妻との長い悪縁を断ち切る必要がある気がする」。男性はこう考え、番組に離婚の可否を尋ねた。
出演した弁護士は「配偶者と子どもを捨てて連絡が途絶えた今回の例は、悪意の遺棄であるうえ、婚姻の継続が困難である点が認められ、裁判所が離婚を許した事例が多い」と紹介した。また配偶者が生死不明で、3年以上この状態が続けば、離婚請求が可能だとも助言した。
男性の場合、まず妻の住所を確認した後、訴訟を進める必要がある。
弁護士は「夫婦が離婚しても子どもと両親との血縁関係が切れるわけではない。子どもを育てていない非養育者の家族関係証明書では、離婚した相手は削除されるが、子どもとの関係はそのまま残され、相続関係も維持される」と指摘した。
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