韓国の鷺梁津(ノリャンジン)水産市場で高校生が黒く色の変わったカニを売りつけられた問題で、専門家が「腐ったカニではなさそうだ」と主張して実際に変色したズワイガニを食べる実験映像を公開した。
魚類コラムニストのキム・ジミンさんがこのほど、ユーチューブチャンネル「当たりの思い出TV」にアップした「ズワイガニが死んだらどれぐらいで腐るだろうか? 食べてみてショックを受けました」というタイトルの映像だ。
キムさんは仁川(インチョン)の専門店で1キロ当たり7~8万ウォン(1ウォン=約0.11円)のズワイガニを3匹購入。高校生が買った商品と条件を合わせるため、解体したズワイガニの一部は22~24度の室内に、残りは10度のベランダに置いた。約20時間後、室内のカニは真っ黒になり、ベランダのカニも一部黒ずんでいた。
「腐ったにおいは全くしない。空気に触れて少しやせたようだが」と評したキムさんは15分間蒸したカニを「においがとても良い」と言いながら試食した。そのうえで「甘みがありコクが非常に強い。おいしい。内臓は少し生臭いが、それ以外は全部食べてもいい」と話した。
キムさんは「黒いものの正体はメラニン成分。無害だ。酸化と腐敗は違う」と強調したうえ「確かに黒いものは腐っている可能性もある。ただ、黒く変質したカニも食べられる状態なら安く買えることをお知らせしたかった」と続けた。
この問題を巡っては、キムさんが今月2日に同じチャンネルで「鷺梁津商人が売った黒いカニが腐ったのではなさそうだ」と主張していた。一部ネットユーザーから「君が食べれば信じる」「酸化したならあんなふうにならない。それでも専門家か」まどと批判された経緯がある。
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