韓国で、ユーチューブに掲載された「客室乗務員のルックブック」映像が「特定の職業のイメージに乗じた性の商品化」などの批判を受け、現役の客室乗務員からも反発の声が上がっている。
ルックブック(LOOK BOOK)とは、コーディネートを紹介する“動画版カタログ”のようなもの。モデルやスタイリストが流行を伝えるために使うことが多い。
問題の映像は、あるユーチューバーの女性が今月2日、自身のチャンネルにアップした8分16秒の「客室乗務員ルックブック/ユニフォームとストッキングのファッション」。そこでは女性が下着姿で登場し、客室乗務員のユニフォームを着たり脱いだりする場面が収められている。
これに対し、一部のネットユーザーから「性の商品化ではないか」と問題視する声が上がった。同時に、悪質な書き込みも相次ぎ、女性は今月15日、「コメントの中には侮辱罪に相当する表現がある」として、法的手続きを進めていることを明らかにした。
この映像に対して、現役の客室乗務員の間に戸惑いが広がっている。大韓航空のある社員は今月14日、ネット上で「このような性的な映像を掲載したのは当該女性だが、あらゆる嫌がらせを受けているのは、うちの会社の客室乗務員たちだ」と表明した。
その中にはこんな文章も記されている。
「夢だった大韓航空に入社して、いつも最善を尽くしてサービスをしている。お客さまの安全を守るため、常に緊張している。会社のイメージを損ねないためにも、ユニフォームを着ている時には言葉と行動に気をつけている」
ユーチューブなどには「これから、大韓航空に乗ったら(ユーチューバーの女性が着用していた)黄色のパンツを想像してしまう」などの不適切なコメントが掲載されている。大韓航空社員はこう吐露している。「今後、ユニホームを着るたび、私にどんな視線が突き刺さるのか。そんなコメントをする人たちは、心の中でどんな想像をしているのか。恐ろしくて、悲しい」
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