
学歴や財産を偽って結婚した妻と離婚したのはいいが、財産分与で資産の半分を失い、貸した1億ウォン(1ウォン=約0.11円)も返ってこなかった――。海外の名門大学を出た専門職の息子を持つ韓国の60代女性がこのほど、JTBCの報道番組「事件班長」でこんな話を明かした。
息子は2年前に結婚した。相手は「ソウルの大学で経済学を専攻し、大企業に勤めていた」と自称。アルバイトでためた貯金が1億ウォンあると吹聴していた。
しかし結婚生活が始まると、妻は勝手に同居人を連れてくるなど問題が続発。学歴や財産の話もうそだったことが次々明るみに出た。
そもそも妻が卒業したという大学に経済学科がなく、夫に渡した貯金も1000万ウォンだけだった。妻は「見栄を張ってしまった」と釈明した。
その後、妻は「ピラティス教室を開業する」として夫から1億ウォンを借りたが返済せず、逆に離婚訴訟を起こした。
裁判所は財産分与を5対5と判断。夫が貸した1億ウォンも「夫婦の共同財産」とみなした。息子は控訴の期限を徒過してしまい1審判決が確定した。
番組のヤン・ジヨル弁護士は「控訴できなかったのが不可解だ」とした上で「結婚期間が短く、夫が個人的に貸した資金を共同財産とするのは納得しがたい」と指摘。「財産をさらに5対5で分けた点も理解できない。妻の巧妙にうそをついているのではないか」とコメントした。
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